物件探しをしている人の中には「ここに暮らせてよかった」と思う人もいれば、「こんなはずでは…」と後悔する人もいます。なぜ物件選びで失敗してしまうのか、それには理由が必ずあります。

そこでここでは、典型的な物件探しの失敗例についてピックアップしてみました。その上で失敗しないために押さえておきたいポイントについてみていきますので、参考にしてみてください。

家賃に関する内容


賃貸を借りるにあたって、いろいろと希望条件があるでしょう。しかしあれもこれもすべての条件にあまりにこだわっていると家賃がかなり高くなってしまう恐れがあります。また結構やってしまいがちな失敗は、賃貸を借りるにあたって家賃だけ負担すればいいというものです。しかし部屋を借りるためには家賃のほかにもいろいろな費用が掛かります。この費用を想定していないと、家計おやりくりが厳しくなりますので注意してください。

希望を優先させすぎて想定外の家賃が発生した

賃貸を借りるにあたって、いろいろと希望する条件があるでしょう。間取りや広さのほかにも必要な設備、最寄り駅までの距離、周辺にどのような施設があるかなどです。しかしすべての希望する条件を満たしたような物件の場合、家賃はどうしても高くなります。暮らしやすい、条件のそろっている物件はどうしても相場よりも高くなりがちです。そこで家計のやりくりが厳しくなるというものです。

なぜこのような失敗をしてしまうか、それは家賃よりも先に細かな条件を決めてしまうからです。正しい賃貸選びはまず家賃を決めてしまうことです。家賃を決めてしまって、その予算の枠内で物件探しをすれば候補がぐっと絞り込まれます。その中でできるだけ希望の物件に近い部屋で決めれば、無理のない範囲で快適に暮らせるでしょう。そこでまずはいくらまで家賃を支払えるかを決めましょう。

家賃の決める基準と言われているのが、手取りの1/3以内の物件を探すというものです。もし手取りが15万円であれば、月々5万円を上限として部屋を探すということになります。この1/3をベースにして目ぼしい物件を探してみましょう。

管理費や初期費用を含めていなかった

賃貸を借りるにあたって、家賃を月々支払えばいいと思って失敗する人は結構います。しかし実際には初期費用や管理費など別途費用が発生します。初期費用のことを考えていないと、部屋を借りるのに必要な資金が全然準備できずに、希望する物件を借りられなかったという事例も時折聞かれます。初期費用はまとまったお金がかかるので注意しなければなりません。初期費用とはよく聞かれる敷金や礼金、ほかにも仲介手数料などがあります。一般的には家賃の半年分は必要だというものです。家賃5万円だった場合でも初期費用として、5×6=30万円程度の初期費用が掛かるかもしれません。物件を借りる場合、まとまったお金が必要でそれなりに貯蓄を貯めておかないといけないと思ってください。

また管理費を想定していなくて、お金のやりくりでかなり苦戦する事例もあります。賃貸物件を見てみると、管理費や共益費と呼ばれるお金の取り扱いが異なりますから注意しましょう。物件によって管理費や共益費が賃料の中に組み込まれているものもあれば、家賃とは別途で請求するところもあります。家賃の請求がどうなっているのか、その内訳は申し込む前に確認しておいてください。

立地に関する内容


賃貸探しで失敗してしまうパターンとして、立地条件をあまり重視せずに部屋探しをして失敗してしまうという事例も多くなっています。もし立地条件に恵まれていないと部屋自体は満足いくものでも生活の利便性がネックになるかもしれません。部屋探しをするにあたって、立地に関して失敗しやすい事例やどう対処すればいいかについてまとめました。

住んでからさらにいい条件の物件を見つけた

部屋を見つけて契約して暮らしてみたところ、同じ本郷三丁目でより良い条件の物件を見つけてしまうということはあり得ます。本郷三丁目は閑静な住宅街の広がっている地域も多く、賃貸物件も少なくありません。このため「もう少し待っていれば…」ということになりかねません。より良い条件の物件の中には、立地条件が良く住環境がより優れた部屋というケースも少なくありません。立地条件にこだわるのであれば、自分が生活するにあたって何が必要なのかを考えましょう。

立地条件に求めるものは、自分はそれぞれのライフスタイルや価値観によって優先すべき項目は変わってきます。例えば子育てしている世帯であれば、近くに小学校や幼稚園があるか、通学路で危ないスポットはないか、さらに公園など緑に恵まれているかどうかなどを考えないといけません。またペットを飼育しているのであれば、動物病院が近くにあるかなどを考えないといけないでしょう。さらに一人暮らしで普段自炊をしていない人であれば、近くに飲食店が充実しているかどうかが優先されるはずです。

そこで物件探しをする前に、自分にはどんな施設が必要なのかをリストアップしておくといいでしょう。スーパーやコンビニなどの商業施設は必要でしょう。その他にも病院や役所などの公共施設があると便利なはずです。本郷三丁目の場合、本郷三丁目駅の周辺にスーパーやドラッグストアがありますので立地条件でそれほど不便さを感じる物件は少ないでしょう。また一人暮らしであまり自炊をしない人は飲食店が欠かせないはずです。本郷三丁目界隈にはいろいろなジャンルの飲食店がありますので、連日外食でも味に飽きることもないはずです。

立地条件を確認する際には実際に自分の目で確認するのがおすすめです。部屋の内見をしたときに、周辺を少し自分の足で歩き回ってみましょう。近くにどんなお店があるのか、駅まで自分の足で何分かかるのかなどを確認することです。チラシなどで最寄り駅からの所要時間が書かれています。しかしこれは駅までの距離に対して毎分80メートルで単純計算したものです。信号や踏切、坂道などを全く想定していないので、通勤で電車を使用する際に実際に歩いてみてどのくらいかかるか確認しておきましょう。

また立地条件を確認する際には、時間帯や曜日をずらして見学するのもおすすめです。日中は普通でも、夜間になると薄暗く女性が一人で歩くのは危険な箇所もあるかもしれません。本郷三丁目周辺は夜間でも比較的明るく治安も良好ですが、それでも場所によっては時間帯や曜日で街並みが変わることもあるので、時間をずらして何度か確認するとより安心です。

周辺の騒音が気になる環境だった

生活環境の良し悪しを決めるにあたって、騒音がどの程度かは重要なポイントです。騒音をあまり考慮に入れずに、部屋探しを失敗する事例もしばしば見られます。特に通勤・通学で電車を利用する場合、「できるだけ最寄り駅から近いところ」にこだわって失敗するパターンはしばしば聞かれます。最寄り駅から近すぎると、繁華街の中の物件に手を出してしまいます。すると近くに飲食店などの歓楽街が広がっていて、夜遅くまで周辺が騒がしい、ネオンが明るくて眠れないといったことが起こりかねません。

本郷三丁目の場合、東京大学の本郷キャンパスをはじめとして学生街の側面があります。すると学生が打ち上げや飲み会などで夜間街に繰り出し、やかましいという場所もあるかもしれません。本郷キャンパスに通っている学生は3年次生以上なのでそこまで騒がしくなるリスクは低いのですが、それでも注意が必要です。

また時折聞かれるのが「もしものことを考えて病院の近くで部屋を借りたら、夜サイレンがうるさくて眠れなかった」というものです。病院の近くで部屋を借りれば、一見すると体調が悪い時でもすぐに受診できるので安心です。しかしその病院が救急病院だった場合、昼夜関係なく救急車が出入りするのでうるさくなる可能性があります。

騒音対策をするためには、まず最寄り駅からあまり近いところは避けたほうがいいでしょう。夜遅くまでにぎやかな可能性がありますし、そこまで歓楽街が広がっていなかったとしても電車の走行音が騒音になる可能性があります。もし駅からそんなに離れていない、しかも比較的静かな物件を探したければ最寄り駅から5~10分圏内にある部屋の中から絞り込むといいでしょう。

また病院が近くにある場合、救急患者の受け入れを行っているかはチェックしておいた方がいいでしょう。救急診療を行っている場合、夜中や早朝に救急車のサイレンに悩まされる可能性があると思ってください。

間取りに関する内容


賃貸を借りた際の失敗談として、「間取りが自分のイメージと違った」という事例も結構あります。特に部屋や出入り口の大きさを誤る、コンセントの数が想定している数ではなかったというものです。出入り口の大きさやコンセントの数は間取り図を見ているだけではわからない情報です。ですから内見をして、しっかり確認しておきましょう。

希望の家具が設置できなかった

間取り図にはドアの大きさなどの細かな記載はありません。そこで家具の搬入時に想定外のハプニングが起きることもあります。例えばとある部屋に自分が持っている家具を入れたかったけれども、出入り口のサイズが合わずに入れられなかったという事例は結構あります。この場合やらなければならないのは、内見時にドアなど出入り口のサイズを採寸することです。そして自分が入れたいと思っている家具を入れられるかどうか前もって確認しましょう。

また結構ネット上で見られる失敗談が「実際に部屋に家具を置いてみたら狭かった」というものです。内見時にだれも部屋を利用していない場合、家具などが何も入っていない場合も珍しくありません。何もないと結構部屋が広く感じられます。ところが家具などを入れてみたところ、思いのほか狭かったということがあります。また間取り図だけで広さを確認すると失敗する場合があります。例えば間取り図では部屋が広いけれども実際には柱が出っ張っていて、活用できるスペースが狭いということもあり得ます。柱のでっぱりは特に家具をレイアウトするときに邪魔になるかもしれません。柱のせいでおこうと思っていた家具をレイアウトできなかったという事例も見られます。

このような失敗を回避するためには、内見時にどこに何を置くかをシミュレーションしておくことです。また柱のでっぱり近くはデッドスペースになりがちなので、なにを置くか慎重に検討しましょう。柱のでっぱりを効率的に生かしたければ、テレビ代や本棚などを置いてみることも検討しましょう。特に冷蔵庫や洗濯機など、家電でも欠かせないものがきちんと配置できるかどうかが考えておいた方がいいでしょう

コンセントが足りなくて不便だった

間取りに関する失敗談で多いのは、コンセントの数が足りない、もしくは場所が悪くて使いにくいというものです。私たちの身の回りには家電製品も多く、それなりにコンセントを必要とします。ですからコンセントが必要分確保されているか確認しておきましょう。特に築年数の古い物件は、コンセントのあまり多く設置されていないものも多いので注意が必要です。

またコンセントの数はそれなりにあるけれども、特定の箇所に集中していると家電の配置が難しくなります。そこで内見するときに間取り図のコピーを入手しておきます。そしてコンセントやスイッチの位置を書き込んでおきましょう。そうすれば複数の物件を回った場合でも、後日間取り図を確認すれば、どの部屋がコンセントが多く使い勝手がいいか比較できます。

まとめ

慎重に物件をチェックしているつもりでも、何かを見落とした結果「思ったよりも住みづらかった」ということも起こりえます。本郷三丁目は学生から子連れの家庭まで多くの人々が暮らしているので賃貸物件も多くなっています。上で紹介した項目を意識して、どこが自分の希望する条件に近いか慎重に検討しましょう。

本郷三丁目近辺で物件探しをする場合、本郷三丁目の不動産屋ナミエ・エステートにお任せください!本郷や湯島の地域密着の不動産屋さんで昭和61年の創業以来35年を超える実績があります。本郷三丁目周辺の物件にも精通しているので、さまざまな物件を紹介してもらえるでしょう。まずは問い合わせてみて、自分の希望する住まいの条件を伝えて、どんな物件を紹介してくれるかチェックしてみませんか?